11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/23(土) 08:16:07.43 ID:MfcNSvx0o
「そうやって、これからも定期的に会おうじゃないか……ふふ、単純だろ?」
「すまんな松本……いろいろ考えたんだが、こんな手段しか思いつかなかったよ。最初はタイムマシンでも作ろうかと思ったんだが、これが予想外に難しくてな……?」
―――いえ、タイムマシンよりも、私はこっちの方が好きです。
髪を切るという、私たち特有の特別な時間。それをこれからも続けてくれるというなら……そっちの方が、私はうれしいです。
「画期的な魔法が思いつかない代わりに、これだけは約束しよう。私はお前を、いつでも必ず受け入れてやる」
「どんな用事があっても……黒髪に暗く陰った松本の視界を晴らせるなら、最優先で駆けつけるよ」
「視界を切り開いて、未来を見通せるようにしてやる。松本の心の陰りを切って、未来へ向けて頑張っていけるようにしてやる」
私は座ったままくるりと振り向き、先生の腰に手を回す。
胸いっぱいにその愛しい匂いを吸い込む……そんな私の前髪をかきあげて、先生はおでこにキスをしてくれた。
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