12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/23(土) 08:16:43.11 ID:MfcNSvx0o
「なあに、いつかは松本も大人になって、自分の意思で自由になんでもできるようになる時が来るだろう」
「だからそれまでの間……この魔法に協力してくれるか?」
「あ、もしあれだったら、薬を使ってもいいんだぞ。髪が早く伸びれば会える間隔も短くなるし……はは、少しずるいがな」
約束します。
これから先の未来、私はどんな場所に行っても、どんな未来を歩んでも、必ずあなたに会いに来ます。
いつか、胸を張ってあなたの隣に在れる大人になる、その日まで……
私は、あなたを忘れません。
先生は笑顔で前髪を梳き、作業を再開した。
小気味良い鋏の音は、まるで時を刻んでいるかのようだ。
その心地よいリズムと透き通る音に目を閉じて聞き入っていた私は……いつの間にか、浅い眠りに落ちてしまっていた。
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