23: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/23(土) 20:08:01.87 ID:WT24WuKIo
彼がのぞいてみると、彼女は一人でそこにいた。
「誰もいなくなった暗がりであいつは椅子に座ってた。
妙な音が聞こえると思ったら鼻歌だったらしい。
呆れて、お前どうすんだって聞いてみたら黙って首を振りやがる。
仕方ないから連れてくことにした。
その時は別に深い意味はなく、夫婦のように見せかけられたら何かと都合がいいだろうと。
そこを出ていくつもりだったから」
そしてそのとき気づいたそうだ。彼女が泣いていることに。
二人は都市の外へと抜け出した。
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