過去ログ - 鳥海「司令官さんが木曾さんを冷遇している?」
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22: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/05/29(金) 05:37:59.41 ID:0J45YaiY0


 艤装の主機に火が入り唸りを上げ始めた。火器類の安全装置も全て解除する。
 足下が一瞬沈み込んでから、背中を押し出されるようにぐんぐんと加速が始まる。調子は悪くない。
 それでも最高速に達するのは駆逐艦組のほうが早い。
 島風さん、次いで潮さんが前に出る。
 潮さんとの距離はすぐに開かなくなったけど、島風さんはどんどん先に行ってしまう。
 速いとは聞いてたけど、こうも差があると連携を取りづらい。

島風「一番槍、もらっちゃうよ!」

 こっちの気も知らずに、島風さんが先頭のへ級に向かって砲撃を開始し敵艦隊も撃ち返し始める。

鳥海「島風さん、ペースを落として! 突出したら狙い撃ちにされます!」

へ級A「深海製ノ弾丸ダ!」

ロ級A「オラァー! コイヨー!」

ロ級B「死ンダァ!」

潮「鳥海さん!?」

鳥海「まだよ、あなたの主砲では少し遠い!」

 島風さんを狙った砲撃も、彼女の砲撃も互いに大きく逸れた位置に弾着する。
 確かに相手の練度はあまり高くないし島風さんも速くて小回りが利くから、そう簡単には有効弾をもらわないはず。

鳥海「できればへ級を狙いたいけど……」

 今回の戦闘で一番火力が高いのは私なんだから、相手の主力になるへ級の相手を私が務めるのが定石になる。
 でも、島風さんが先行して集中砲火に晒されてる以上、それが適切とは言えないかもしれない。敵艦を減らすのを優先した方がいいのかも。
 島風さんはへ級に狙いを定めていた。それなら……判断まで一秒もいらない。

鳥海「潮さんは島風さんと協力してへ級を狙って。私はロ級を沈めていきます」

 島風さんは小刻みな転進を織り交ぜて、相手に的を絞らせていない。ただ避けるのに――速く進むのに気を取られすぎていて、照準を合わせるための時間がほとんどない。
 そのせいで彼女の連装砲ちゃんがわたわた慌てふためいててかわいい……じゃなくて!

鳥海「島風さん、無駄な動きが多すぎます!」

島風「そんなこと言ったって!」




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