過去ログ - 鳥海「司令官さんが木曾さんを冷遇している?」
1- 20
272: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/07/08(水) 10:37:48.73 ID:nYaj77Hc0



弥生は立ち上がると一礼する。

「どうも、ありがとうございました。間宮券を頂いてしまって」

「ああ、それが俺の趣味みたいなもんだから気にするな。むしろ間宮券に釣られる君らが心配になる」

「それは……大丈夫です。この子を見れば、分かりますから」

弥生は妖精の後頭部をかくように撫でる。妖精は気持ちよさそうに目を閉じる。

「司令官もだけど……妖精にやさしい人はいい人……です」

モヒは答えない。ただし微かに苦い顔になる。

「それでは……」

弥生が立ち去ろうとすると、立て続けに艦娘たちが間宮に入ってくる。

「ゲームの後にはデザート。マジ自堕落ってさいこーだよねぇ」

「んふふ、やっぱりお風呂上がりには甘い物よね〜」

「特訓の後のおやつ、いざ頂きます!」

「あ……みんなだ……こっちこっち」

弥生は揺れる波のような動きで手を振る。

モヒは内心で手を振るな、と念じたが弥生に届くはずもなかった。隠れる場所もないから見つかるのは必定でもある。

結局、彼は睦月型にたかられてさらに三枚の間宮券をここで失うこととなる。

終わるはずの雑談をさらに続けた後、モヒは四人が間宮を仲良く出て行くのを見届けてから助手の妖精に語りかける。

「なあ、俺っていい人か?」

妖精に尋ねると、妖精もはっきりと意思を示してくる。

その返答にモヒはため息をつくのだった。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
284Res/249.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice