過去ログ - 鳥海「司令官さんが木曾さんを冷遇している?」
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6: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/05/23(土) 22:15:23.51 ID:vIcS5yts0



高雄「もっとも、次の秘書艦をどうするかは提督次第になりますわね。早ければ来週から交代、選考に時間がかかればその間は私のままね」

鳥海「姉さんは続けたいんですか?」

高雄「そうねえ、提督とのお仕事はなかなか有意義よ。変な笑い方をするし話が遠回りなこともあるけど、提督は最善を尽くしてくれる人よ。そういう人は信用していいと思うの」

鳥海「私は……最善を尽くせない人には命を預けたくも預かってほしくもありません」

高雄「そういう意味では大丈夫よ。あの人はちょっと慎重すぎるきらいもあるけど、逆に言えば無謀な作戦は絶対に採用しないし立案もしない、そんな提督さんだから」

 姉さんの口振りから本当に司令官さんを信用してるようでした。姉さんにここまで言わせる人なら、きっとそうなんでしょう。

高雄「そういう人の助けになるのは……よかったと思えますわ」

 そんな話をしている内に消灯時間になっていた。この時間になったら翌日に備えて夜勤当直者以外は眠りにつく。
 もちろんそれは表向きの話で、消灯時間を過ぎても起きているのは珍しくない。司令官さんも当然知ってはいるけど、それを咎めたという話は聞いたことがなかった。
 ただ秘書艦の仕事は朝が早いから姉さんは消灯時間すぐに横になるので、自然と同室の私も早く眠る習慣がついていた。
 言われるともなく部屋の明かりを消して、少し窮屈なベッドに入り込む。
 いつもなら、このまま眠りに落ちてしまえるのに今日はすぐに寝つけない。
 だから、姉さんが起きてるか分からないけど声に出していた。

鳥海「それにしても司令官さんと木曾さんかぁ」

高雄「気になりますの?」

鳥海「そうじゃないけど鎮守府内での不協和音は望んでいませんもの。二人の間に何か悩みがあるなら、少しぐらいなんとかしたいとは」

高雄「いい心がけですが、くれぐれも早とちりで熱くならないようになさいな。鳥海は熱くなると、すぐ突拍子もないことをするんですから」

鳥海「もう、人をそんな風に言わないでください! 姉さんの……バカ」

高雄「バカで結構。お休みなさい」

鳥海「……お休みなさい。それと……ごめんなさい」

 姉さんが笑ったような気配がして、それだけなのに私は安心して眠れた。





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