過去ログ - 鳥海「司令官さんが木曾さんを冷遇している?」
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9: ◆xedeaV4uNo[saga]
2015/05/23(土) 23:07:50.96 ID:vIcS5yts0


提督「なんだ?」

鳥海「邀撃艦隊の編成はこれでよろしいんですか?」

 私の質問の真意を司令官さんはすぐに悟ったらしい。というより初めから予測済みだったのかも。

提督「くくく……これでいいんだ。君と木曾を別にすれば、駆逐隊の者は実戦経験が浅いか今まで対潜哨戒しかしてこなかった。水上艦相手の経験を積むには絶好の機会だろう。誰しも、いつかは初めてを迎えなくてはならないんだ」

 なるほど、と私は納得した。そして司令官さんの言う経験には、言外に旗艦としての私も含まれているのも察した。

提督「他になければ艤装の装着が済み次第、出撃だ」

 司令官さんの一言で場は解散となった。

高雄「鳥海、あなたなら大丈夫ですわ」

 作戦室から出る前に姉さんに声をかけられた。
 頷く私はきっと緊張していたのでしょう。何も言葉にはできませんでした。
 急いでドックに向かい戦闘準備に入る。誰よりも早く準備を終えたのは島風さんだった。

島風「こちら島風、準備完了〜! みんなも早く早くー!」

 士気が高いのはいいことだと思います。でも、ちょっと気が逸りすぎてるようなのが気がかりだけど……。
 近海と言っても接敵するまでにはまだ何時間もかかるから、今からはしゃいでても疲れてしまうのではないかと。
 ……いえ、旗艦の私がこういった時ほどしっかりしないと。
 初めての旗艦なんてどうってことないんだから。

木曾「――こちら木曾だ。聞こえるか、鳥海?」

鳥海「っ……はい、感度良好!」

 隊内無線の声に思わず背筋を正してしまう。
 これじゃ私が初陣みたいじゃない……。
 恥ずかしさを感じつつ、横を向くと木曾さんが不敵に笑っていた。




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