過去ログ - 春紀「壁一枚隔てて」 -SS速報VIP

過去ログ - 春紀「壁一枚隔てて」

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20: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/24(日) 23:57:20.94 ID:ExuOY9Cy0
その妙な雰囲気に、春紀と兎角は僅かに眉根を寄せた。

伊介「分かりにくい？　じゃあもっと分かり易く言ってあげる❤」

21: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 21:06:35.69 ID:Otysy4n70
春紀「ちょっ、伊介様！　いきなり何言いだしてるんだよ！」

伊介「えー、何ー？　伊介はただ初心で面倒臭そうな二人の仲を心配してるだけだけどぉ？」

以下略

22: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 21:18:42.23 ID:Otysy4n70
幸いなのだが――流石にこの如何わしさが漂うあれな空気にこの場を染め上げるのはどうだろうか。

これ以上の伊介の自由奔放すぎる振る舞いを制止しようとする春紀だったが、それよりも先に伊介は動き出していた。

以下略

23: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 21:31:54.82 ID:Otysy4n70
まるで相手を惑わし、心を陥落させようとするかのような魔女の囁き。

例え同性だろうと関係ない。心を蕩かせる甘くて艶っぽい声にはそれだけの効力があった。

以下略

24: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 21:45:31.04 ID:Otysy4n70
伊介「あん。やーだ、つまんない反応ー」

春紀「ははっ。残念だったな、伊介様」

以下略

25: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 21:57:52.24 ID:Otysy4n70
伊介「こんなことでも妬いちゃうなんて、本当に甘々のベタベタなのねー」

伊介が兎角に詰め寄った時の晴のそわそわとして不安そうな顔を、そして兎角が伊介を押し返した時の晴の安堵の溜息を、伊介は見逃さず目聡く捉えていたのだ。

以下略

26: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 22:08:36.39 ID:Otysy4n70
春紀「いてて……しかし意外だな。晴ちゃんに限って妬きもちなんて」

晴「あ、あの、えっと……」

以下略

27: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 22:19:29.48 ID:Otysy4n70
伊介「調子に乗んな❤」

兎角「おい、あまり晴をからかうな」

以下略

28: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 22:45:22.32 ID:Otysy4n70
春紀「――と、もうこんな時間か」

晴「わ、本当だ。何だか時間が経つのが早いね」

以下略

29: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 22:56:31.32 ID:Otysy4n70
近くのコンビニに行って帰ってくるにしては少し時間がかかり過ぎていることに、春紀は引っ掛かった。

しかし、伊介に限って夜道で危険な目に遭ってるイメージが湧かなかった――寄ってくる輩が居ても簡単に撃退出来るだろうから――為、別段心配などはしてはいなかった。

以下略

30: ◆RKXCdR/bNY[saga]
2015/05/25(月) 23:10:36.26 ID:Otysy4n70
春紀「お帰りー、伊介様」

晴「お帰りなさい、伊介さん」

以下略

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