過去ログ - 【ニセコイ】万里花｢オヤスミ｣ -SS速報VIP

過去ログ - 【ニセコイ】万里花｢オヤスミ｣

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17: ◆B6Sa8tyICQ
2015/05/26(火) 02:09:47.92 ID:Rq7CW/tgO
万里花｢らっくーん。朝ですよー。起きてくださーい｣

小声。起こすつもりのない音量で声を掛ける。すぐに起こしてしまってはもったいない。焦らすことの良さを知ったのは大人になってからである。

万里花｢らーくーさーまー｣

また小声。しかし今度は耳元に浴びせてやる。すると、なにやらむにゃむにゃと返してくれた。普段のしっかりした彼とのギャップも相まって、非常に愛らしい。

私はそのまま思いっきり顔を寄せて、存分に息を吸い込む。小さな頃から変わらない香りがする。頭の奥の方がじんわり痺れて、なんだか眠くなってしまう、魔法の香り。

平日は、のんきに（？）こんなことをしていたら怒られてしまうだろうが、今日はお休み。バレない程度に、時間を掛けて、じっくり魔法にかけられてしまおう。

ーーー
ーー
ー

怒られた。誤って起こしてしまったのだ。私が普通に起こさなかったことを察した彼曰く、せっかく作ってくれたご飯が冷めちゃうでしょうとのこと。敗因はおそらく、香りを堪能しすぎたせいだ。おかげで何だかうつらうつらしてきて、彼の頭におでこをぶつけてしまい、パッと目を覚ました彼と目が合い、その時不自然に顔が近すぎて…
後は何も語るまい。

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