過去ログ - 小町「お兄ちゃん、今年の小町のバレンタインデーは中止となります。」
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15:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 15:35:46.77 ID:rIfmWYxI0
一色が教室まで来るのは珍しい。

葉山らと談笑しているからサッカー部関係の用事があったのだろうかと思ったが、チョコレートがどうのと聞こえてきた。

面白くなさそうな三浦を由比ヶ浜がなだめていた。あいつももう部室から帰ってたのか。
以下略



16:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 15:38:13.21 ID:rIfmWYxI0
午後の授業までもう少し時間があるのでいつもどおり机に突っ伏す。

普段のように寝たふりをするわけでは無い。考えたいことがあるのだ。

小町の受験に集中しなければならないのだが、どうしても頭のなかから消せない心配事がある。
以下略



17:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 15:42:36.98 ID:rIfmWYxI0
今朝の小町とのやりとりが思い出される。

当たり前だ。クリスマスもバレンタインも必ずやってくる。

そしてそれらは一大消費イベントなのだ。
以下略



18:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 15:46:14.68 ID:rIfmWYxI0
中学の時、の苦い経験によって、勝手に期待して、勝手に裏切られて、かってに失望してた俺は人と関わることをやめ、すべてを諦め、期待することをやめた。

高校に入学しても一人だった俺の前に二人の少女が現れた。

雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣だ。
以下略



19:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 15:50:27.33 ID:rIfmWYxI0
不思議な関係だと思う。今の関係はどう表現すればいいんだろうか?

一人は友達以上の何か、一人は友達以外の何か。

この思い自体がすでに俺の”期待”であり”妄想”だ。
以下略



20:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 15:51:51.11 ID:rIfmWYxI0
それでも二人に対して”期待”することがやめられない。

以前は傷つくことを恐れて、下らない事だと切り捨て、いや、切り捨てたふりをしてきた事を。

決して俺がポジティブに変わった訳ではない。絶望を恐れ無いほど強くなったわけでもない。


21:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 15:54:58.90 ID:rIfmWYxI0
至極簡単な理由だ。

俺が被るリスクに比べて、比較にならないほどリターンが大きく魅力的だということ。

ああ、またひねくれた考え方をしている。
以下略



22:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 15:58:10.44 ID:rIfmWYxI0
さて、その俺の”期待”、”妄想”だ。

二人の少女の一人、由比ヶ浜結衣は俺に好意を寄せてくれていると思う。おそらく。

俺も好意を抱いている。魅力的な女の子だ。彼女と過ごす時間が本当に心地よいと感じる。
以下略



23:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 16:01:41.63 ID:rIfmWYxI0
もう一人、雪ノ下雪乃。彼女との関係性は表現しづらい。

友達になってほしいという申し出は断られた。しかも2回。共に即答だった。

友達以外の何か、赤の他人ではないと思う。
以下略



24:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 16:08:49.57 ID:rIfmWYxI0
俺の欲しい”本物”とは、彼女たちの中にある何かかも知れない。

こう思っている事自体が、俺の勝手な”期待”、”妄想”でしか無いかもしれないのに、

それでも二人との関係を考えずにいられない。
以下略



25:名無しNIPPER
2015/05/24(日) 16:13:45.96 ID:rIfmWYxI0
「せんぱーい」

うわぁ。

微睡んでいたというわけではなかったが一気に頭の中が現実に引き戻された。
以下略



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