過去ログ - モバP「高垣楓」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:08:02.01 ID:zFmBZDss0
スカウトから数ヶ月。

彼女の実力は驚くほどに向上していった。

特に歌唱力の面はずば抜けており、100年に一人の逸材だ、とも言われていた。

そんな彼女を世間が放っておくわけもなく、瞬く間にその知名度は増していった。

俺は鼻が高かった。

そんな彼女を見つけ出したということに。

そんな彼女の傍にいられるということに。

その頃の彼女との間柄は友好だったかに思う。

酒を誘うこともあったし、誘われることもあった。

交友を重ね、彼女を知れば知るほど、彼女に惹かれていった。

彼女と共にいられる時間はとても幸せで、当時はそれさえあれば他は何もいらなかった。

アイドルとプロデューサーとの垣根を何度越えたいと思ったかわからない。

それでも俺と彼女はプロデューサーとアイドルだ。

超えることなど許されない。

代わりにと、俺は彼女を必ずトップアイドルに導くと、約束した。

彼女もそれに、自分も必ずトップアイドルになる、と約束してくれた。



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