6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:11:11.61 ID:zFmBZDss0
やがて、彼女は本格的に売れ始めた。様々なメディアの露出が増えていき、まさに引っ張りだこ、という状態だった。
それと同時に彼女の働きを評価された俺は、彼女だけでなく、ほかのアイドル達のプロデュースも任されるようになっていた。
7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:12:14.54 ID:zFmBZDss0
だが、そんな生活も長く続かなかった。
少ない睡眠時間、蓄積する疲労、膨大な仕事、他のアイドル達のミス、彼女に会えない時間。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:14:21.31 ID:zFmBZDss0
そのことは当然、彼女の耳に届いていた。
入院して2日目、彼女は自分が忙しいにもかかわらず、俺に会いにきてくれた。
前回会ってから一月以上たっていたかと思う。
9:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:16:28.57 ID:zFmBZDss0
病院を退院し、倒れた分を取り返せねばと出社したとき、俺を待っていたのは
部長の高垣楓のプロデュースの任を解く、という言葉だった。
目の前が真っ白になった。どうしてという言葉が頭の中を埋め尽くした。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:17:48.84 ID:zFmBZDss0
それから俺はどん底まで堕ちていった。
営業成績は急落し、書類の作成もままならず
11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:19:03.94 ID:zFmBZDss0
そして遂に俺は、詐欺まがいの仕事を契約をし、会社に多大な損害を与えてしまう。
しかし、俺はそれらに何の思いも持たなかった。
もう、何もかもどうでも良くなってしまっていた。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:20:55.60 ID:zFmBZDss0
そして現在。会社を辞めてから3ヶ月くらいたっただろうか。
俺は誰もいない実家で引きこもっていた。
毎日ただただテレビを眺め、眠る。そんな生活を送っている。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:21:58.82 ID:zFmBZDss0
俺は彼女がトップになるのは近いうちだと確信していた。
そしてその確信通り、その時はすぐにやって来た。
年に一度のアイドルランク発表の日。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:22:50.38 ID:zFmBZDss0
「おめでとう、楓さん」
これで、後悔はもう何もない。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/24(日) 23:25:20.61 ID:zFmBZDss0
終わり
なんか違うなぁ
16:名無しNIPPER[sage]
2015/05/24(日) 23:27:03.69 ID:f7aze/V+o
乙乙
自[ピーーー]るかと思ったが生きてて良かった
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