4:名無しNIPPER[sage]
2015/05/25(月) 00:14:41.03 ID:DIAM9wVlO
画面の向こうに豊音の泣き声が聞こえる。
私も悲しかった。
いや、確かに悲しかったが今すぐ豊音を慰めて、抱き締めたいという気持ちが湧いた。
豊音が控え室に帰って来る。
私は気持ちとは裏腹に、身体を動かせなかった。
豊音が笑顔でいたから迷っていた。
塞も、胡桃も、エイスリンも、みんな豊音に対してどういう態度を取ればいいか分からずに困惑していた。
「ただいま戻ったけどー」
豊音は色々な色紙を見せてくれて、嬉しいと言ったが私はその瞳に溜まる涙を見つけた。
やがてその重みに耐えられなくなり、豊音の頬を涙が流れる。
「私が、みんなと一緒にこのお祭りに参加することができた」
泣きながら笑う彼女は、強く、美しく見えた。
「大事な思い出の記念になるんだよ」
私の予想を裏切り、豊音の笑顔はいつも通りみんなを幸せにしてくれたのだ。
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