6:名無しNIPPER[sage]
2015/05/25(月) 00:19:28.90 ID:DIAM9wVlO
「終わっちゃったね」
「そうだね」
意味もなく手を握りたくなった。
豊音は不思議そうにしてたがお構いなしに指を絡める。
心臓の鼓動がうるさくなるがそれでも言おうと、決意を固める。
「豊音、好きだよ」
豊音は焦る様子もなく、柔らかな声色で応える。
「うん」
豊音の目は艶やかな朱色をしていた。
頷く彼女が天使に見える。
掌で、それぞれの想いを伝えあった。
「大事な思い出、もう一個増えちゃった」
「うん」
私達の夏は終わってしまった。
だけど、これからは新しい世界が私達の前に開けていくだろう。
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