過去ログ - 【ｱｲﾏｽ】2人の距離 -SS速報VIP

過去ログ - 【ｱｲﾏｽ】2人の距離

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16: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/05/25(月) 00:26:41.26 ID:mT3232Lao

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屋上に上がると、目当ての人物はそこにいた。

17: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/05/25(月) 00:27:24.68 ID:mT3232Lao

「なぜ?」

「如月さん、貴女は私をどういう人間だと思っていますか?」

18: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/05/25(月) 00:28:40.24 ID:mT3232Lao

「私が如月さんくらいの頃、私はごくごく狭い人間関係の輪で満足していました。その関係が、私という人間の唯一の価値でした。気の合う数人と遊んだり、馬鹿話をしたり。いわゆる青春というやつでしょうか」

2本目の煙草に火を点けるプロデューサーの顔からは、何の表情もうかがえなかった。

以下略

19: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/05/25(月) 00:29:20.74 ID:mT3232Lao

「でも、今のプロデューサーはきちんと人と人の間に立ってるじゃないですか」

そう、事務所の仲間ともうまくやっている。
仕事だって取ってきてくれた。

以下略

20: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/05/25(月) 00:30:06.57 ID:mT3232Lao

「そんなある日、私はとある川辺で一人の女性を見つけました。彼女は朝日を浴びながら歌っていました。綺麗な声で、誰に聞かせるでもなく伸び伸びと。それを聞いていたらね、なぜか涙が零れてきたんですよ」

プロデューサーの顔に再び微笑が浮かんだ。
それは、私が見慣れたいつもの微笑だった。

以下略

21: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/05/25(月) 00:30:48.31 ID:mT3232Lao

「それはその……そういう事情があったのでは仕方がないと言いますか、でももっと私を信頼して欲しかったと言いますか」

それでも何か言わなければと必死になって言葉を引っ張り出す。
自分でも何を言っているのかわからない。

以下略

22: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/05/25(月) 00:31:20.15 ID:mT3232Lao

プロデューサーの口調が聞いたことのないものになっていた。
人との距離の取り方がわからない、そう言っていたプロデューサーが歩み寄ってきてくれたようで、少し嬉しかった。

「その話し方のほうが良いです。今回のお詫びに、今後固い話し方は無しにしてください。あと、疑問だったんですが、なぜ私をプロデュースしようと思ったんですか?」

以下略

23: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/05/25(月) 00:32:18.50 ID:mT3232Lao

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オーディションまでの日々、私は必死だった。

以下略

24: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/05/25(月) 00:32:56.76 ID:mT3232Lao

「というのは建前で」

感動していたところに、いきなり水を差された。
ふつふつと怒りが湧き上がる。

以下略

25:名無しNIPPER[sage]
2015/05/25(月) 00:51:57.22 ID:bTLZYQ9LO
乙
良かった

26:名無しNIPPER[sage]
2015/05/25(月) 00:54:01.63 ID:bTLZYQ9LO
連投すまん
>>1のリンク間違いと
前作の依頼がちゃんと出来てないっぽい

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