過去ログ - 照「明日もし、あなたか私が壊れても」
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12:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 00:56:27.15 ID:gts+G51j0


みなもはその一件以降うちに来なくなり、咲も麻雀を本気でやることはなくなった。

だが、お年玉を賭けて行われる家族麻雀では、ピタリと±0に収める。

どう考えても、侮辱にしか感じなかった。

私が小学校六年の頃の冬休み。

私はそれまでの集大成をぶつけるつもりで打った。本気で打って、一位を取りつつ咲の企みも阻止しようとした。

…が、咲は今年も家族麻雀を±0で終わらせた。

私は確かに一位だった。でも、咲には結局適わなかった。その悔しさから、私は顔を真っ赤にして涙を流した。


咲「……お姉ちゃん」


私の異変を感じたのか、咲が私に話しかける。


照「……………っ!」


どうしていつも、あなたはその目で私を見るの?

とても小さい子供だった時からいつもそう。あなたの私を見る目は、いつも真っ直ぐだった。

それでいて、何か言いたげだった。

思う節があるなら、言えば良い。

私なんて、倒せば良い。

悪いと思うなら、そうしなければ良い。


暫くすると、いたたまれなくなった咲は作り笑いをしながらその場を離れた。

その場を取り繕うとする笑顔が、私には…。



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