過去ログ - 照「明日もし、あなたか私が壊れても」
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24:>>23 一話ぽっきりのお話です[saga]
2015/05/25(月) 01:19:14.58 ID:gts+G51j0

予想だにしない言葉に、咲を引き止めることも、声をかけることも忘れ。

私はただ、咲がやってきた電車に再び乗り込むのをただ見届けることしか出来なかった。

電車のドアが閉まる駅のアナウンス…。その別れ際、咲は私に言い残した。


咲「…でもね、能力なんて無くたって、お姉ちゃんは本当に、強かったんだよ?」

咲「麻雀雑誌の記事、読んだよ。全国で大活躍していて、凄いと思う」

咲「……何より凄いのは、能力を常時使い続けていて、その代償がまだ身に起きていないこと」

咲「それだけ、お姉ちゃんは能力への耐性があった」


照「な、何を…?」


咲「でも、私…すこし心配してる。お姉ちゃんのちょっと不器用で、いつも全力を尽くすその姿勢と」

咲「二年連続のチャンピオンとなって塗り固められた、世間からの偶像というものに」

咲「もし、その耐性というものが高かったとしても。能力の影響が水面下で溜まり続けていたとしたら」

咲「そしてその影響がお姉ちゃんの耐性を越え、身に現れ始めたとしても」


咲「お姉ちゃんは………インハイ王者宮永照は…みなもちゃんと同じ道を、選べる?」

咲「選べないなら…。………私を、頼って?」


扉が、ゆっくりと閉まった。



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