過去ログ - 照「明日もし、あなたか私が壊れても」
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28:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 01:26:43.98 ID:gts+G51j0

たまらず、私はその場から崩れるように去った。


照「おっ、お母さ…。た、助け……」


部室を抜け出し、保健室へ向かう道中。

電話で掠れ声になりながら、私は母に助けを乞う。


宮永母『な、何があったのよ…?』

照「分かんない…。ただ、麻雀してたら…体のあちこちが…い、痛くて…!」


母からの返事は直ぐにはなかった。

長い静寂の後、母は言う。


宮永母『…………6年。かぁ。私よりも、短い…耐性も、遺伝か…』

宮永母『だから私は多用するなって、あれほど……』


……まただ。母も、咲と同じような事を言う。


照「ど、どういう…」

宮永母『………能力って、普通の人から見たら卑怯だと思わない?』

宮永母『同一の条件下で、他の三人以上の牌が見えたり、上がりや防御その他に関する+αが付く』

宮永母『たまったもんじゃないでしょう?………事実、あなたもそう思っていたはず』

宮永母『そんな都合の良い能力…。…………何もないわけないじゃない』


母の言うことはこうだ。

能力とは、使えば使うほど身体を蝕んでいく。言わば諸刃の剣。

能力への耐性に個人差はあれど、強力な能力ほど身体への影響は大きい。

そして一番大事なことは…

蓄積された身体への影響は、完全に回復することはない。

これに対する対応は、とにかく麻雀を行わない事。

麻雀から離れることで、この身体への影響は収まりはする。

だが、このまま麻雀を続け、影響が大幅にその耐性を越えれば…

それは、大きな傷跡として身体に大きく刻まれることだろう。



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