過去ログ - 【安価】剣術師「この剣が斬れないのは君だけだった───── 」
1- 20
29:名無しNIPPER[saga]
2015/05/28(木) 12:31:10.87 ID:h8jrw+zgO

剣術師「……あー」

魔女「……」


【足元で未だに立てず、地面にペタンと座り込んでいる彼女を見た】

【あの塔が何処へ繋がっていたのかは分からないが、どうやら人里ではあるらしい】

【最初から今に至るまで、少なくとも敵意を見せていない彼女をもう一度斬るのは躊躇われた】

【ならいっそ暫くの間、様子を見るのはどうだろうか】


剣術師「事情があって、彼女の住む場所を探していた」


老婆…?「事情がぁ? なんだよ事情って」

老婆…?「お嬢さんもいい加減立ちな! みっともないよ」


魔女「……私…?」


老婆…?「アンタ以外に何処にお嬢さんがいるんだってのさ、アタシか? アタシはもうしわくちゃだよぉ!」

魔女「え……っと……あの」


【目を閉じたまま、目蓋の向こうで一人騒いでいる老婆に狼狽える】

【その姿に、俺は漸く体の力を抜いた】


剣術師「……この家は婆さんの家なのか?」

老婆…?「いんや、空き家だけど今朝からずっとうるさかったんだ」

老婆…?「アンタらじゃないのかぇ? 家の中で鐘みたいなのを鳴らしていたのは」

剣術師「鐘? いや、知らないな」


剣術師「もし良ければ村長、或いは町長でも領主でもいいが会いたい」

剣術師「『彼女』を何処かで住まわせて欲しいんだ」


【俺は、目を閉じて黒髪の下にその目蓋さえも隠してしまった一人の『魔女』を見る】

【……優しそうな女性だと、初めて思った】





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
79Res/59.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice