133:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:34:23.41 ID:GtDeTynyo
【エリアD】
小蒔「………………」
小蒔(……狭いお部屋に連れてこられてしまいました。霧は晴れていますが……照さんは一体どういうつもりなのでしょう?)
小蒔「あの……照さ…………あら?」
小蒔「…………誰も……いない……」
小蒔(そんな……目を離したのはほんのちょっぴりです…………なのに、いなくなるなんて変です。お化けでもない限りは無理……そして照さんはお化けじゃない……)
小蒔「一体……どういう仕組みでしょうか……」
ガチャ..
小蒔「!」
目の前から照がいなくなったことに戸惑いを隠せない小蒔。そんな彼女の前に、新たな人物が現れた。
小蒔「あなたは…………ええと……」
??「……辻垣内だ。辻垣内智葉」
小蒔「あ、そうでした!確か臨海女子の方ですね。すみません……メガネをかけている印象でしたので……」
智葉「構わんさ。この姿を知る者の方が少ない」
メガネを外し、髪を束ねず、サラシを解いて、ポッケに手を。
臨海女子の制服に身を包んでいながらも、彼女が放つ雰囲気は麻雀を打っている時のそれとはあまりにも違っていた。
小蒔(…………気迫はテレビ越しでも伝わるほどでしたが……それとも違ってます……というよりも……)
小蒔「あのっ!」
智葉「なんだ」
小蒔「辻垣内さん、百合妄想士だったんですねっ!」
智葉「………………あー、そうだ。ここにいるってのはそういうことだからな」
小蒔「今気付いて、とてもビックリです」
智葉「……さすがお姫様、と言ったところか」
小蒔「?」
智葉「ずいぶんと弛緩した空気を発しているが……ここは戦場だ」
ゾワッ...
小蒔「!」
智葉「そして…………私は敵だ」
小蒔「………………そうですね……では……」キリッ..
智葉「む……」
小蒔「全力以上で……当たらせてもらいますっ!」
智葉「……っ……」
戦闘態勢に入った小蒔。
同時に、彼女の身に宿した九面が体内で蠢く。
内側からにじみ出るような迫力を前に、智葉は微動だにせず小蒔を眺める。
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