283:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 00:50:41.55 ID:5Odf4h8ko
健夜「……宮永咲ちゃん」
咲「え……?」
健夜「…………」
無言で咲を見つめる健夜。若干の怯えを含みながら見つめ返す咲。
2人に目を向けることなく直立不動のハギヨシ。
静かな緊張感が揺れていた。そしてそれは部屋の中だけでなく、ドア1枚を隔てた向こう側でも……。
桃子「…………」
桃子(エイスリンさんのボードを取り返すはずが、なんかとんでもないところに迷い込んだっす)
桃子(でも結果的に小鍛治プロの居場所を突き止めることに成功したんすから、よかったんすよね)
桃子(それに宮永さんが捕まってることもわかったっす。ここはボードの件はいったん忘れて、宮永さん救出作戦に切り替えっすね)
桃子(小鍛治プロがいなくなるまで待機っす)
ハギヨシ「………で………す?」
桃子(ん?話し声っす)
健夜「……に…………から」
桃子(……よく聞こえない……もう少し近付いてみるっすか)ピタッ
健夜「―――――」
ハギヨシ「――――」
桃子(……………………)
健夜「―――――」
ハギヨシ「―――――」
桃子「!!!」
桃子(い、今の会話……マジっすか…………)
桃子「………………」
桃子(はっ!?って、ボーっとしてる場合じゃないっす!今の話の内容を先輩にメールして、あとは宮永さん救出作戦を続行っす)チャッ
ギイィィ...
桃子(!?ドアが開いた…………なんてタイミングっすか!とりあえず、息を潜めて……)
健夜「…………」バタン
桃子(………………)
健夜「…………」
桃子(…………どうして動かないっすか?何か忘れ物?)
健夜「東横さん」
桃子「ひっ!?」
桃子(な、どうして!?ステルスは完璧に……)
健夜「ごめんね?しばらくの間、私たちに付き合ってもらうね」ガシッ!
桃子「!!」
健夜「メールも……この戦いが終わるまでは禁止」クスッ
その笑みは優しい聖母のようだ。
しかし桃子は健夜の笑顔に、心の胸ぐらを掴む精神的スケバンのような恐怖を覚えたのだった―――。
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