30:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 19:36:19.60 ID:GtDeTynyo
  
 健夜「…………」クルッ 
  
 貴子「!ど、どこへ……」 
  
 健夜「もう勝負はついたから」テクテク 
  
 晴絵「待…………っ、ぐっ」ズキン 
  
 貴子(なんだこの感覚………くっ) 
  
 貴子の本能が恐怖を覚える。 
  
 小鍛治健夜はあまりにも強く、手の届かない存在だと。 
  
 手が届かなければビンタはできないのが自明の理。 
  
 最大の武器が通用しないと知ってしまった貴子。戦おうとする意志はあるものの、恐怖に支配された本能によって抑えられ、体を動かすことができない。 
  
 貴子(動けねェ………くそっ!このまま倒れているわけにいくかコラァ!」ググ..ッ 
  
 トシ「無茶するんじゃない!」 
  
 貴子「!!」 
  
 晴絵「熊倉さん……?」 
  
 トシ「今は無理をするべきじゃないのさ。冷静さを失うことを大人がしちゃダメなんだよ」 
  
 晴絵「………はい。すみません…」 
  
 トシの言葉は説得力抜群だった。 
  
 レジャーシートに横になっているトシは、大人かどうかはともかく冷静ではあった。 
  
 貴子「っ……!」 
  
 健夜「あ、そうだ」ピタ 
  
 晴絵「?」 
  
 健夜「赤土さんも久保さんも今日のことを報告すると思うんだけど、連絡はもう少し経ってからの方がいい思う」 
  
 貴子「どういう……ことだ」 
  
 健夜「それはね……――――」 
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