550:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 06:20:17.94 ID:5Odf4h8ko
健夜「………………」
……和ちゃんの最後の記憶。
能力の影響によって抱かされた和ちゃんへの恋心を全て忘れ、最初から友達のように接している片岡優希と宮永咲。
その隣で、楽しそうに見えるように、笑っているように思われるように、和ちゃんは振る舞っている。心は傷付きながら。
和ちゃんが本来の記憶を取り戻すまで、これは一生続くだろう。
好きな人と結ばれたいという想いは本質的なもので、願わずにはいられない。
その度に和ちゃんの前に希望が現れる…………まるで絶望を見せるためであるかのように。
この状況を回避したければ、希望を持たない以外に道はない。
そんな辛い想いを、この先ずっと和ちゃんは味わわなくてはいけないのか?
健夜「……絶対に……だめ」
許せるはずがなかった。
和ちゃんを悲しませた私自身を、そして和ちゃんがそんな未来を送ることを。
健夜「…………」
この日、私は和ちゃんの記憶を解除することを決意した――――
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