過去ログ - 照「続・百合妄想士たちの戦い」
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610:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 07:46:29.73 ID:5Odf4h8ko

【長野 原村家 和の部屋】

和「………………」

健夜「……な、なんか、懐かしいね」

和「……そうですね」

健夜「こ、こんな風に部屋で2人なんていつ以来かな?ひいふうみぃ……」

和「…………ふふっ」

健夜「え?」

和「どうしてそんなに緊張してるんですか?」

健夜「いや、だって……私がしたことは……」

和「何を言ってるんですか?健夜さんは何も悪くありません」

健夜「でも……」

和「私の言葉が信じられませんか?でしたら私の記憶を視てください。嘘をついてないとわかるはずです」

健夜「……ううん、やめとくよ。もうこれからは安易に人の記憶を視たりしないって決めたから」

和「……そうですか」

健夜「うん……」

和「……では改めて言いますが、私は健夜さんに対して何も嫌な感情はありません」

健夜「あ……」

和「それは両親に対してもです」

健夜「…………そっか」

和「私が偏った成長をしてしまったからか『自分が無理矢理に百合教育したせいだ』と思い込んでたみたいですが、決して無理強いはされませんでした。途中からはむしろ私から積極的に百合を求めてましたから」

健夜「…………うん」

和「…………とにかく、私は誰に対しても怒っていませんし、恨んでもいません。ですから普通に接してください」

健夜「……普通に接してるつもり……だけど」

和「嘘です!ちょっと気を遣ってます!」

健夜「それは……罪の意識がまだ……」

和「あの時私を放っておいたら、感情の赴くままに世界をめちゃくちゃにしてたかもしれないんですよね?だったら仕方ないことじゃないですか」

健夜「そうかもしれないけど……」

和「……当時の私はヒステリーになっていたみたいですし」

健夜「…………」

和「それに健夜さんのことですから、記憶を封じる前に私に説明をしようとしてくれたはず。でも私が自分の能力を自覚したら取り返しのつかない事態になる可能性があったということでやむなく黙って記憶操作を執り行ったのでしょう」

健夜「わぁ……」

和「…………なんですか?」

健夜「いや、なんか……大人になったんだな、って……思って」

和「そうでしょうか?もう高校生ですし、普通かと」

健夜「……そっか……」フフ

和「はい」

健夜「………………」

和「…………………」



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