615:名無しNIPPER[saga]
2015/05/26(火) 07:53:30.71 ID:5Odf4h8ko
照「………………」
咲「………………」
何一つ飾らない告白と、視線が二つ交わされた。
そのあとに訪れたのは無言。
お互いの心に渦巻く感情だけが体中を騒がしく駆け巡っている。
しかしどちらも動かず、ただ見つめ合っていた。
それはまるで時間が止まったかのようであり、
先の会話で出てきた過去へと意識が遡っているかのようだ。
照「………………」
咲「………………」
……やがて風が優しく前髪を撫で、瞬きが景色を刻むと、
2人を阻む空間はなくなった。
照「ん…………」
咲「……ん……」
触れ合う。振れ会う。降れ逢う。
それは唇だけではなく、自分の中にある様々なもの。
『触れる』ではなく『ぶつける』もの。あるいは『なぞる』、または『混ざる』かもしれない。
自分の中にあるもの全てを共有するかのように、2人はただただふれあい続けた……―――。
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