66:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 20:20:10.97 ID:GtDeTynyo
小蒔「えいっ」ポチッ
照人形『三連覇は、私たちの一大目標です!そのためにも、明後日の準決勝は負けられません』
小蒔「照さん……素敵な声です……///」モジモジ
照人形『今年も、手強いチームが多くて、試合がとても楽しみです』
小蒔「確かに………永水の神代さんとか……な、なんちゃって……///」
照人形『一生懸命頑張ります!応援、よろしくお願い致します』
小蒔「はい!応援します!!」ニッコリ!
音声機能を備えたそれは、霞の手によってヤンスミ期が終了したあと、白糸台にて保管されていた。
その後、東西決戦が終わり、小蒔が照に敗北……そして失恋したことを雅枝は知った。
そして雅枝は、『自分が小蒔を巻き込まなければ失恋することもなかったかもしれない』と責任を感じ、何かできることはないかと考え、照人形をプレゼントするという結論へたどり着く。
逆効果になるかもしれないという恐れはあったものの、他にいい手も思い付かなかったため、雅枝は敵である貴子をパシらせ、照人形を入手した。
一方、小蒔は東西決戦後、ずっと落ち込んだまま過ごしていた。
霞の言葉も、巴の配慮も、春の黒糖も、初美の全裸も、小蒔の心を癒せなかった。
浮き輪を与えると膨らませて装着するものの、そこで終わり。
中の空気の大半が溜息であり、浮力はあるが笑顔はない。全然、まったく浮かばれない。
どうしたものかと頭を悩ませる霞たち。しかしいい案も浮かばず、沈黙が部屋を支配する。
そんな時間がどれくらい続いただろうか?静寂は、青い服を来た女性の来訪によって破られた。
その人物の正体……それは、宅急便だった。
止まったら死ぬとばかりに常に走り続け、ハンコを押すと荷物を置いていくシステム。
その女性ドライバーによってもたらされた段ボールによって、事態は好転する。
装着している浮き輪に邪魔されながら、なんとか段ボールを開ける小蒔。
中にあったのは照人形。ボタンを押したら照の声。
『わああ……』
憂鬱そうな表情で、ずっと落ち込んでいた小蒔。
そんな彼女はこの日、消え去った。
まるで宝物を手にしたかのように照人形を抱え、幸せそうな笑顔でボタンを押し、会話をする小蒔。
愛宕雅枝による梱包は割と雑だったが、小蒔を思いやる気持ちは確かに届いたのだった。
憩『うーん……なんやようわからんけど……』
霞「ううん、こちらの話だから。〔リリース(Lilys×Release)〕の練習中だったらごめんなさいね?時間とらせちゃって」
憩『……〔リリース(Lilys×Release)〕?なんですそれ?』
霞「あら?雅枝さんから聞いてないかしら?」
憩『?はい、全然。それ、なんなんですか?』
霞「私は久から聞いたのだけど……――――」
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