過去ログ - 【ゆるゆり】結衣「京子の居ない日曜日」 -SS速報VIP

過去ログ - 【ゆるゆり】結衣「京子の居ない日曜日」

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1:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:35:48.66 ID:lP0LhvlTo
立ったら投下していきます

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2:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:37:30.21 ID:lP0LhvlTo
日曜日。

結衣は、暇だった。

3:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:38:56.94 ID:lP0LhvlTo
時計の短針は「2」を少し過ぎたところだ。

散歩する気分でもないので、とりあえず本棚を覗く。

既に何度も目を通した雑誌をパラパラと捲ってみる。

4:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:40:43.30 ID:lP0LhvlTo
ふと、自他共に認めるお騒がせな幼馴染の顔が頭に浮かんだ。

「・・・今日は来ないのかな」

5:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:42:05.84 ID:lP0LhvlTo
「・・・ふふ」

我が家で毎週繰り広げられるその光景は、

6:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:43:21.31 ID:lP0LhvlTo
「いつもは暇さえあれば来るくせに」

何の気無しに呟いた。

7:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:44:36.91 ID:lP0LhvlTo
側から見れば、独り言の激しい人か、

このくらいの年頃によくあると言われる、

とある病気の患者のように見える事だろう。

8:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:45:44.72 ID:lP0LhvlTo
「ちょっと暇を持て余してるだけだ」

「ま、まぁ確かに京子が来て賑やかにもなれば、時間も潰れるだろうけど」

9:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:47:00.46 ID:lP0LhvlTo
気を取り直して、別の空想を繰り広げる事にする。

起き上がり、扉の横にあるインターホンのボタンを押す。

10:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:48:18.87 ID:lP0LhvlTo
同い年の子供よりも多少大人びた性格をしているとは言え、

流石に見ず知らずの大人と近付けるのは危ないと判断し、

意図的にこのフロアを避けて入居させているのだろう。

11:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:49:36.33 ID:lP0LhvlTo
素早く、しかし音を立てないように玄関のドアを開ける。

左右を確かめる。

12:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:50:39.28 ID:lP0LhvlTo
冷凍庫を開けると、1食分ずつラップに包まれたご飯に、

お弁当に使う冷凍食品。

13:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:52:10.53 ID:lP0LhvlTo
「分かったよ、認めるって」

「京子、来てくれよ・・・寂しいって言ってんだろ・・・」

14:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:53:08.33 ID:lP0LhvlTo
翌日。

結衣は勉強は全科目平均以上ではあるが、秀才の類ではない。

15:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:55:49.52 ID:lP0LhvlTo
しかし、今の結衣にとっては、昨日会えなかった幼馴染に

特別な理由なく会う事が出来る日であった。

16:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:56:50.76 ID:lP0LhvlTo
結衣「ちょっと寝不足でな。
　　　昨日あんまり寝てないんだ」

京子「寝不足？

17:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 21:57:40.85 ID:lP0LhvlTo
結衣「原稿？　珍しいな。
　　　いつもならそういう時うちに来てやろうとするくせに」

京子「まぁそうなんだけどさ。

18:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 22:00:27.80 ID:lP0LhvlTo
『・・・であるから、ここはこの公式を使って～』

京子「・・・」ﾊｧ

19:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 22:01:39.00 ID:lP0LhvlTo
歳納京子。

他に優先すべき事がない限り、確実に学年トップを取ってしまう。

一夜漬けで。

20:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 22:03:40.47 ID:lP0LhvlTo
ぼんやり考えながら京子を見ていると、京子は突然、

何かを思い付いたようにノートの端にペンを走らせ始めた。

21:名無しNIPPER[saga]
2015/05/25(月) 22:04:31.17 ID:lP0LhvlTo
授業中に回される「女子の手紙」。

中継を頼まれ「自分だから頼まれたんだ」と勘違いをし、

根拠なく優越感を感じた男子も少なくないだろう。

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