過去ログ - 千早「みんなと笑って過ごしたくて……か」
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24: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/05/26(火) 21:14:18.25 ID:baGQKCcJ0
キスをしようとすると、微笑んで受け入れてくれる。
食べたいものを言うと、その通りに作ってくれる。
まるで、奴隷のような状態だった。

なのに、私は、それすらも嬉しかった。
傍にいてくれるなら、どんな形でも良かった。
だから、春香の行動に疑問を抱きつつ、
変えようとはしなかった。

彼女の好きが、そのうち本物になればいいのに。
意地汚い感情を隠さずに、彼女をカゴの鳥にしてしまっていたのだった。



最初にその異変に気が付いたのは、美希だった。
事務所の近くのカフェテラスで、コーヒーを口に含んだ時だった。


「千早さん、春香と最近どうなの?」

「え?」

「二人で過ごす夜が増えてるみたいだけど?」

「あ……別に、春香は私の右腕の代わりにって……色々手伝ってくれているだけよ」

どきりとして、私は美希の視線から逃れるように、またコーヒーカップを持ち上げる。

「ふーん、春香のことだから、付き合っても付き合ってなくても甘々なの」

「……え、ええ」


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