9: ◆L3fW92fInU[saga]
2015/05/26(火) 17:54:43.49 ID:S3K1MflY0
P(故郷を離れての一人暮らしは想像以上に孤独なものだろう。ましてや彼女はまだ子供なんだ。もっと気にかけてやるべきだったかもしれないな…)
P(風呂から出たら何か話でも…そういえばライラさんはちゃんと歯磨きしたのかな。洗面用具は自分で持ってきてたから大丈夫だとは思うが…待て。そういえばシャンプーなんかはどうしてるんだ?)
P(まさか一週間俺の男性用のを使ってたのか。迂闊だった。年頃のライラさんの髪や肌に悪影響があったら大変だ。明日にでもお風呂セットを買い与えなければ)
10: ◆L3fW92fInU[saga]
2015/05/26(火) 17:56:12.68 ID:S3K1MflY0
居間
P「ライラさんスーパーに行こう」
ライラ「今からお買い物でございますですか?…はっ、まさか追加のアイスを」
11: ◆L3fW92fInU[saga]
2015/05/26(火) 17:58:24.03 ID:S3K1MflY0
ライラさんがうちに来てから2週間が経った。
今日はライラさんはちひろさんの家に泊まることになっていて、久しぶりに一人で夜を迎える。
先ほどちひろさんから「ライラちゃんうちの子にしちゃ駄目ですか」というメールが来たのでどう答えたものか悩んでいると、ライラさんからも「ライラさんよその子になっちゃいますよー」というメールが来た。
あまり冗談を言わない彼女にしては珍しい文面で、少し微笑ましい。
12: ◆L3fW92fInU[saga]
2015/05/26(火) 17:59:29.86 ID:S3K1MflY0
翌日事務所でデスクワークに勤しんでいると、ちひろさんがニヤニヤしながら近寄ってきた。昨日の仕返しをされるのだろうか。
ちひろ「いやーPさんもすっかり自分に素直になっちゃって。『うちの子』ですか」
P「言葉の綾ですよ…昨日はどうでした?」
13: ◆L3fW92fInU[saga]
2015/05/26(火) 18:00:31.03 ID:S3K1MflY0
ちひろ「一応お聞きしますが、Pさんはもしかして『2週間前までライラちゃんに十分に構ってあげてなかった』という認識なんでしょうか?」
P「えぇまあそうですが…あ、いや実際は1週間前くらいまでですね。一緒に住んでても気が付いてあげられないことも多くて…」
ちひろ「………これはライラちゃん本当に幸せ者ですねー…」
14: ◆L3fW92fInU[saga]
2015/05/26(火) 18:02:37.88 ID:S3K1MflY0
1日ぶりにライラさんがうちに戻ってきた。もはや完全に定住の構えだが、実際問題どうしたものか。
二人で暮らすこと自体は正直この2週間でだいぶ慣れてしまい、今更大きな問題は発生しそうにない。
事務所と彼女の母親の許可も下りており、彼女本人も住み続けることを望んでいる。
…あれ、後は俺の気持ちの問題なの、か?
15: ◆L3fW92fInU[saga]
2015/05/26(火) 18:03:38.49 ID:S3K1MflY0
ライラ「それではこれをどうぞー」
P「…『ライラさん肩たたき券』?なにこれ、って文字通りだよね」
ライラ「ライラさんはP殿からもらってばっかりですから、何かお返しがしたかったでございます。そのことをチヒロさんに相談したら、P殿はお仕事でいつも疲れてるから肩たたきはどうかとアドバイスをくれましてですねー」
16: ◆L3fW92fInU[saga]
2015/05/26(火) 18:04:40.70 ID:S3K1MflY0
なんだろうな、娘を持つってこういう感覚なんだろうか。ちひろさんグッジョブ。今度ご飯奢らせてもらおう。
さっきまで悩んでたのが嘘のようだ。ライラさんがいなくなったら俺死ぬんじゃないか?うちの子はもしかして世界で一番かわいいのでは?
…いかん、完全にトリップしていた。俺は何をしていたんだっけ。
ライラ「あー…P殿はテクニシャンですねー…ライラさんポカポカが止まりませんよー…」
17: ◆L3fW92fInU[saga]
2015/05/26(火) 18:05:41.29 ID:S3K1MflY0
ライラさんがうちに来てから1ヶ月が経った。
あの日以降、ライラさんからの距離が近い。物理的に近い。
ライラ「P殿ー、今日のライラさんも絶好調でしたー」
18:名無しNIPPER[sage]
2015/05/26(火) 18:06:16.78 ID:ZaKefEBw0
微笑ましいな
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