12: ◆00ZRE1DaEk
2015/05/27(水) 16:16:07.93 ID:b6rIYYNlO
再び扉を叩くかと考えたが、結局川内は私を諦めて仲間探しに向かったらしい。
再び静かな夜が私に訪れた。
「……あの夜戦好きには手を焼かされる」
布団に潜り込み、目を瞑る。
だが、眠れない。
先程のやり取りですっかり目が覚めてしまったのだ。
「…………どうしようか」
流石に2時は起きるには早すぎる。
というより、もはや徹夜に近い。
そう思い直し再び体の力を抜き、布団に身を預ける。こうするだけでも体は休まるからだ。
「……川内か」
天井を見ながら彼女のことを考える。
私の知る彼女は、川内型の長女で夜戦が大好きな少女。
気さくな性格で、私が今の階級よりもずっと低かった頃からの仲だ。
「…………ん?」
起き始めてしまった頭にたる疑問が浮かぶ。
「…………あいつ、あんなに夜戦が好きだっただろうか」
初めて会ったときから、確かに夜戦が好きだと言っていた。
だが、深夜に私の部屋にやって来るほどでは無かった。
「…………おっと」
しばらく考えていたが、脳がてきぱきと動き出したことを感じ、私は思考を停止した。
今は寝ることに専念しなければならない。
体勢を変えた私は、小さく深呼吸をした後に微睡むように目をつむった。
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