130:1 ◆0NR3cF8wDM[saga]
2015/06/05(金) 21:01:16.59 ID:MFpijkRE0
○月○日
部活動
こんにちは。如月千早です。
部活動、というものを皆様はご経験されたことがおありでしょうか。
今日、私的な用事で久しぶりに電車に乗ったのですが、そこに私と同年代くらいの女の子たちがいたんです。
長い筒上のものをそれぞれ手にしていて、多分あれは弓道の用具だったのかしら、楽しそうにおしゃべりをしていました。
羨ましい、という感情が浮かんだのを否定することはできません。
自分から望んだとはいえ、私たちアイドルは特殊な生活を送っています。
765プロには私を含め学生も多く所属していますが、スケジュールの関係で、学校を休まなければならないことも少なくありません。
登校した日でも、放課後にはお仕事やレッスンが控えていることがほとんどなので、例えばクラスの友人と遊びに行くなんてことはなかなかできないのが現実です。
いわゆる「普通」の学生でないことは間違いなく、だからこそ、今日電車の中で見かけたような光景に羨ましさを覚えることがあります。
……いえ、言い訳をしてはいけませんね。
私は、それを、自分から放棄したのです。
以前、私は学校の合唱部に所属していました。
プロを目指す養成所でも何でもない、よくある学校の部活動でした。
もちろん歌が好きな人は多かったけれど、誰もが、友人と共に過ごす時間こそをそこに求めていたような気がします。
当時の私は、それが気に食わなかった。
もっと真剣に、もっと貪欲に。楽しさよりも、技術の向上を要求しました。
……そんな私が、部のみんなと馴染めるはずがありません。
どちらに非があるかなんて明らかなのに、私にはそれが認められなかった。
頑なだったのだと思います。
歌は私のすべてだから、と。
幸い、今の私は学ぶことができました。
歌だけが如月千早のすべてではないこと。
仲間がいることの素晴らしさ。
そして、誰かと一瞬に歌う歌が、こんなにも楽しいものだということ。
今日、改めて思ったのです。
あの時の私に、もう少し余裕があれば。
ああやって、部の友人たちと談笑しながら帰宅する、そんな如月千早がいたのかもしれない。
……ちょっと感傷的になってしまったかしら。
支離滅裂な内容で申し訳ありません。
誰かに、聞いて欲しかったのかもしれませんね。
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