236:1 ◆0NR3cF8wDM[saga]
2015/06/24(水) 01:47:31.45 ID:g3jeJTzL0
ある日のある喫茶店の光景
小鳥「……落ち着いた?」
千早「……はい、多少は。ごめんなさい、ご迷惑をおかけして」
小鳥「迷惑だなんて思ってないわよ? 素敵な歌は聴けたし、千早ちゃんの可愛いところも見られたし」
千早「か、からかわないで下さい……」
小鳥「ふふ、来て良かったわね、千早ちゃん」
千早「はい……あの」
小鳥「うん?」
千早「こうして突然スケジュールを変更してもらって、その上で、わがままだと思うのですけれど」
小鳥「うん、続けて」
千早「……はい。私、今すごく歌いたいんです。私の中にあるものを、歌にしたい。今まで私が見ようとしなかった昔の自分を、合唱部のみんなが認めてくれたあの頃の自分を、もう一度私の中に戻してあげて、そうやって、私の全部で歌いたいんです」
小鳥「それを聞きたかった」
千早「え?」
小鳥「い、いえ、実は、千早ちゃんはきっとそう言うだろうって思って、もう準備してあるの」
千早「本当ですかっ」
小鳥「ふふ、あなたたちのプロデューサーは、優秀なんだから。でも、いつものスタジオとは違う場所だし、トレーナーの方もいない。横にいてあげられるのは私だけよ。それでいいわね?」
千早「はい。十分です。ありがとうございます」
小鳥「それと」
千早「はい、まだ何か?」
小鳥「さっきプロデューサーさんとも話したのだけど、千早ちゃんには、いつかあの合唱部の子たちと一緒に歌ってもらいたい、と考えているわ。もちろん、ファンの前で」
千早「ほ、本当に」
小鳥「ええ。まだ構想の段階だし、学校の許可も取らないといけない、あの子たちのスケジュールもある。だから、絶対にできるとは言えないけれど、もし実現できたら、とても素敵でしょうね」
千早「はい、是非、是非っ」
小鳥「ふふ。それじゃあ、それに向かって、頑張らないとね。千早ちゃんも、私も」
千早「ありがとうございます、お願いしますっ!」
小鳥「じゃあ、行きましょうか(最高のテンション。無茶をした甲斐がありましたね、プロデューサーさん)」
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