3:1 ◆oNDhRi.Qoo
2015/05/27(水) 03:07:58.31 ID:onT9fHc40
ーーーーー……
「ーーー選ばれし神の子よ、汝は天よりある使命を与えられた」
「……え?」
理解しがたい事実が、目の前に唐突に現れた。
目の前にいた悪は姿を消し、代わりに見慣れた顔の男性が、神父が、そこにいた。
先ほどまでの惨劇は見る影も無く、独特の雰囲気を醸し出す、神聖な場所、教会に自分はいた。
俺は覚悟していた死を、迎える事が出来なかった。
「これから進む道は何よりも険しく、何よりも厳しい試練となり、汝に立ちはだかるであろう」
そして、目の前の神父が紡ぎ続けるこの言葉で、今自分が身を置く、信じがたい状況を理解した。
何故か、この空間に、この時間に、戻って来てしまったのだ。
「汝に、今一度問おう」
「なん……で……どう……し……て……」
「勇者として、魔王を倒す覚悟はあるか?」
俺は、旅立ちの日に、戻って来たのだ。
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