過去ログ - なあ俺の作る話って、そんなにつまんねえのかよ
1- 20
17: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:41:36.19 ID:hyG6dcG2o

 無事に着いた甲板の上、別に何があるわけでもない、枯れたジジイがいるだけだ。
 今にも死にそうな声でそいつは言う。
「お前は何者だ……」
 うんにゃ。ただの通りすがり。
以下略



18: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:42:06.59 ID:hyG6dcG2o

 俺は即座に素材を集めた。塩の結晶と流氷と、それから海底の真白い砂。
 ナビがいなけりゃ話はつくれねえんだが、食いもんぐらいならわけはねえ。
 そうしてできた笹団子をジジイはペロッと平らげた。
「助かったよありがとう」
以下略



19: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:42:59.12 ID:hyG6dcG2o

 俺は早速ふたを開けた。
 途端周りの空気が猛烈に回転して、視界いっぱいが紫に染まった。
「言い忘れておったが話の素はその容れ物だ」
 遠くから聞こえる声に俺は怒鳴り返した。は!? だったか、あ゛!? だったか。
以下略



20: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:43:33.21 ID:hyG6dcG2o

 目を覚ますと俺は死にそうだった。
 というか半分くらいは死んでいた。
 体の水分が必要量の下限を割ってんだから当たり前と言えば当たり前。
 砂漠のど真ん中にて、俺はうららかな殺人日光に焦がされていた。
以下略



21: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:44:04.92 ID:hyG6dcG2o

 どこだここ。俺は作話の海にいたはずなんだが。
 波打つ砂と乾いた熱風、海でないのは間違いない。
 裏ステージに叩き落とされたか。そんなもん聞いたことがねえ。

以下略



22: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:44:45.83 ID:hyG6dcG2o

 そして死神がやってくる。
 そいつは少女の形をしてる。
 水瓶を抱えた白いワンピース。つばの広い帽子をかぶり、小麦色の顔には微笑みが。
 俺はそれをぼーっと見上げた。もう一ミリたりとも動けなかった。
以下略



23: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:45:24.52 ID:hyG6dcG2o

 俺は呆けてそれを見つめた。
 少女は笑みを深くした。どうやら抱えていた水瓶、そこから汲んでくれたらしい。
 涙で視界がゆがみやがる。もう余計な水は身体になかったろうに。

以下略



24: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:45:53.73 ID:hyG6dcG2o

 水瓶を空にしてパラソルの下で一段落。
 少女は若干涙目で、自分はこの世界のヌシだといった。
 何でも砂漠化が深刻らしく、それを解決してほしいらしい。
 それは俺に得がない。ここから出るにはどうすれば?
以下略



25: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:46:30.78 ID:hyG6dcG2o

 では砂漠化の原因を絞ってみよう。
 ペットボトルゴッドの言うことにゃ、焼き畑農業が主原因らしい。
 ほかにも人間の経済活動により環境問題周りで木が枯れる。
 森林管理もガタガタらしい。制度に穴があるせいで業者が無計画にばさばさ切る。
以下略



26: ◆i2.pJBgDO.[saga]
2015/05/28(木) 00:46:58.03 ID:hyG6dcG2o

 なら仕方ないこうしよう。
「?」
 人里行って話をする。
「説得ですか?」
以下略



48Res/16.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice