過去ログ - 【Fate】言峰綺礼「安価で聖杯戦争―――私は問わねばならん」
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40: ◆.thx41UQwK3a[saga]
2015/05/30(土) 15:01:48.63 ID:TpWOh5iJo





――――打ち砕かれよ。敗れた者、老いた者を私が招く。
                        私に委ね、私に学び、私に従え。休息を。
                              唄を忘れず、祈りを忘れず、私を忘れず、私は軽く、あらゆる重みを忘れさせる


言葉が、次々と紡がれていく。唇の動きが、残像を残し始める様は高速詠唱と呼べる域に有る。
異様さに、セイバーは張り詰めた緊張の糸が緩みかけるが、再度張り詰め直す。

その隙を測ったかのように、キャスターは前に踏み込む。半身を傾斜させ、セイバーの短躯に砲丸と化した全身をぶつける。
所謂、頂心肘。咄嗟に前に出した剣の上からでも身を震わせるインパクトに、セイバーは息を吐いた。

「―――ッ!小癪な真似をする!」
耐久度は、魔力放出で強化はされているが、身長が生み出すレンジの差は如何せん覆し難い。
そのレンジの差が顕れる前に圧倒するのが、セイバーの剣技の常だったが、不意を突かれた形ではそれも出来ない。



――――装うなかれ。
         許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を
                       休息は私の手に。貴方の罪に油を注ぎ印を記そう。永遠の命は、死の中でこそ与えられる。


たたらを踏むセイバーを余所に、キャスターはその隙をも利用して尚も言葉の数々を紡いでいく。
貌は一切の無表情、とにかく詠唱を紡ぐのに全てを賭けている様子だ。

それでいながら、隙というものがないのが、この男の質の悪い所だとセイバーは思う。
今現在振るわれる剣閃が、黒鍵で巧みに逸らされる光景が何よりもの証拠だ。

【直後戦闘判定 強制補正-1】
【その下詠唱の進み具合】


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