過去ログ - 【Fate】言峰綺礼「安価で聖杯戦争―――私は問わねばならん」
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44: ◆.thx41UQwK3a[saga]
2015/05/30(土) 15:16:05.72 ID:TpWOh5iJo





「全ての流れが貴様の手に有るとでも！」
痺れを切らしたセイバーが、更に深くに踏み込む。この距離差では、剣を振るうことは難しい。
ならば、振るわせ―――

「思ったか！」

セイバーは、剣を手放す。さしもの行為に、キャスターも膠着した。反撃とばかりに、セイバーの篭手先から黒い魔力の奔流が放たれる。
即座に、魔力弾を黒鍵で弾こうにも、握られる6本の内の1本の黒鍵は塵に還った。

だが、セイバーは妙な違和感を感じていた。今の一撃は、確かに渾身のものだった。
それでも、重々しい拳をぶつけるこの男がこれだけの距離を吹き飛ばされるだろうか。

直感が、即座に男が態と仰々しく飛んだのだと知らせるが、もう遅い。



――――許しはここに。真意を掴んだ私が誓う






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　　　　　　　キリエ・エレイソン
――――“この魂に憐れみを”

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