過去ログ - 艦隊これくしょん 〜艦これ〜  Bright:金剛
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231: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/11/05(木) 00:05:02.02 ID:g6rQ0YjM0

「いい? 駆逐艦にとって、魚雷は最大にして最後の武器よ。これだけはちゃんと撃てるようにしなさい」

「は、はい!」

四人は返事をした。

「ほらやり直し! さっさと次発装填なさい! 戦場の敵は一秒も待ってくれないわよ!」

「は、はい!」

四人は直ぐ様魚雷の次発装填を開始した。

「電さん、腰が曲がってる! もっとシャキっとしなさい!」

「は、はわわ…」

電は大井の指示通り背筋を伸ばそうとしたが、艤装の重さに慣れていないのか、バランスを崩して倒れてしまった。

大井は目もくれず、雷と響に指示を出す。

「雷さんと響さんはもっとちゃんと狙いを付けて!」

「は、はい!」

「りょ、了解です…」

二人は素直に従い、狙いを定めて魚雷を発射した。水しぶきが飛び、三発が命中し、的を粉々に吹き飛ばした。

「やったーっ!」

「ハラショー、やったね」

二人は手を叩き合い喜んだ。一方、妹たちが成功したことで暁はますます苛立ったように見えた。大井はそんな彼女の焦りを見抜きこう言った。

「暁さんはもっと落ち着いてゆっくりやりなさい! ほかの子に負けてるからって焦る必要はないわ!」

「あ、暁は別に気にしてないもん!」

「減らず口はいいから、言う通りになさい! そうすればちゃんとできるから!」

「は、はい!」

暁は渋々先輩の命令に従い、深呼吸をして慎重に狙いを定め、魚雷を放った。今度は二発命中してブイを沈めた。

「やったぁ! 当たったっ!」

「いいわよ、その調子」

暁は胸を張り、自分の戦果を誇った。

「ほら! 浮かれてないで、みんなさっさと次発装填なさい! 電さんも、さっさと起き上がりなさいな!」

「はっ、はいなのです!」

転んでいた電もすぐに起き上がり、魚雷を放った。その結果は芳しいものとは言えなかった。



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