過去ログ - 【百合】安価で設定もらって百合SSかくよ
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45:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 21:18:49.37 ID:gsS4jpvFO
『どうして五月のクレジットがあんなに高くなったのか、それだけでいいから教えなさい』

『内容も確かめたけど、本当に夏海が買っているのかどうか心配になったから電話しているんだ。誰かにカードを盗まれたとかじゃないのか?』

『そうじゃなければ、誰かに脅されて買い物をさせられているのか? ちゃんと納得のいく説明をしなさい……わかったな』
以下略



46:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 21:24:04.78 ID:gsS4jpvFO
この部屋に、夏海の破天荒な衝動買いの痕跡が無いのは、買ってもすぐに飽きて売ったとかではない。そもそも衝動買いなどしていないのだ。

つまらなそうにしている私に、慣れない手つきで豪華な料理を……高価な食材を買ってきて毎日もてなそうとしているのは、全て私のためだ。

夏海は本来、あんなに元気で底抜けに明るい子ではないのだ。私と一緒にいるときだけ、無理に明るく振舞って、無理に破天荒なキャラクターを演じて、毎日それだけで疲れているのだ。
以下略



47:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 21:32:59.32 ID:gsS4jpvFO


数週間ぶりに、外に出た。


以下略



48:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 21:42:26.15 ID:gsS4jpvFO
ふらふらで汗だくになりながら、智子は大学に辿り着いた。


背の小さい、いかにも子供な自分を珍しそうに見る学生たちの間を通り抜けて、智子は夏海を探した。

以下略



49:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 22:22:09.83 ID:gsS4jpvFO
智子「夏海……!!」


夏海は、ひとりぼっちだった。

以下略



50:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 22:30:24.82 ID:gsS4jpvFO
安いパンをかじっているのは、家で待っている私のために豪華な料理を作るためなのだろうか。


つまらなそうに本に視線を落としているのは、携帯を忘れて目のやり場が他に無いからなのか。

以下略



51:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 22:34:55.44 ID:gsS4jpvFO


智子「大学の授業って、こんな簡単にサボっていいものなの?」

夏海「わかんない……けど、私の周りの人はもっとサボってるみたいだし……それに今のが最後の講義だったから、今日はもう帰っても大丈夫だよ」
以下略



52:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 22:39:42.01 ID:gsS4jpvFO


智子「……この留守電を、聞いちゃった」

夏海「!!!」
以下略



53:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 22:47:05.42 ID:gsS4jpvFO
智子「出て行って欲しいなら……そう言ってくれればいいのに!!///」きっ

夏海「えっ……」


以下略



54:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 22:52:05.07 ID:gsS4jpvFO
智子「こんなことするくらいなら……怒ってよぉ……!」ぎゅっ

智子「なんで、なんで何も言ってくれないの……///」


以下略



55:名無しNIPPER[sage]
2015/05/30(土) 22:57:41.56 ID:gsS4jpvFO
夏海の声は、やはり今までとは別人のように弱々しく、でも柔らかい声だった。


夏海「ずっとひとりぼっちで……友達のいない私に、神様が出会わせてくれた……大事なお友達だと思ってる」

以下略



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