16:名無しNIPPER[sage]
2015/06/21(日) 00:07:34.97 ID:e6Ue2kmp0
 第九話 「瞬間、心重ねて」 
  
 (中略) 
  
 ==== 朝 通学路 ==== 
  
    歩いてくるシンジ 
  
 アスカ「ハローウ、シンジ!」  
  
 シンジ(えっ…) 
  
 アスカ「グーテンモーゲーン!」  
  
 シンジ「グ、グーテンモルゲン……」  
  
 アスカ「まーた、朝から辛気臭い顔して! このアタシが声かけてんのよ? ちったあ嬉しそうな顔しなさいよ」パチン! 
  
    シンジの額を指ではじくアスカ 
  
 シンジ「痛っ……」 
  
 アスカ「――で? ここにいるんでしょ、もう一人」  
  
 シンジ「……誰が?」  
  
 アスカ「あんたバカぁ? ファーストチルドレンに決まってるじゃない」  
  
 シンジ「ああ、綾波なら――」 
   
    シンジの視線を追って振り返るアスカ 
  
    視線の先 ベンチで本を読んでいるレイの後姿 
  
     : 
     : 
  
    本を読んでいるレイ そのページに影が差す 
  
    影を避けるように本を移動させるレイ 
  
    追うようにさらに射してくる影 
  
 アスカ「ハローウ!」 
  
    不機嫌に視線を向けるレイ 
  
 アスカ「あなたが綾波レイね。プロトタイプのパイロット」  
  
 レイ「……」 
  
 アスカ「あたし、アスカ。惣流・アスカ・ラングレー」 
  
    歩道橋の下、アスカの後ろに人だかりができている 
  
 アスカ「エヴァ弐号機のパイロット。仲良くしましょ」  
  
    ページに視線をもどすレイ 
  
 レイ「どうして?」  
  
 アスカ「その方が都合がいいからよ。いろいろとね」  
  
 レイ「……命令があれば、そうするわ」  
  
    あきれ顔のアスカ 
  
 アスカ「変わった子ね」 
  
 ==== 歩道橋の上 ==== 
  
    二人のやりとりをあきれ顔で眺めているトウジ、シンジ、ケンスケ  
  
 トウジ「ほんま、エヴァのパイロットって、変わり者が選ばれるんちゃうか?」  
  
 シンジ「……」 
  
 *シンジ(な……なんか機嫌悪いな、綾波……) 
  
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