249:名無しNIPPER[sage]
2015/10/31(土) 23:08:17.58 ID:emuEaY6u0
*レイ「……」
* 無心にシンジの前髪を鋤いているレイ
*シンジ「君は……僕の心の中の綾波?」
*レイ「……」
*シンジ「君は……僕の心の中のカヲル君?」
*カヲル「……」
* シンジ達の前に立ち、微笑んでいる制服姿のカヲル
*シンジ「みんなは……父さんは……アスカは……誰を見てるのかな……」
*レイ、カヲル「……」
シンジ「あそこでは、イヤな事しかなかった気がする。だから、きっと逃げ出してもよかったんだ」
レイ、カヲル「……」
シンジ「でも、逃げたところにもいいことはなかった。だって……僕がいないもの。誰もいないのと、同じだもの」
カヲル「再びA.T.フィールドが、君や他人を傷付けてもいいのかい?」
シンジ「構わない。でも、僕の心の中にいる君達は何?」
制服姿で立つシンジ
レイ「希望なのよ。ヒトは互いに判りあえるかも知れない……ということの」
シンジの前に立つ制服姿のレイ
カヲル「好きだ、という言葉とともにね」
足元に浮かんでくる無数の人の体
シンジ「だけど、それは見せかけなんだ。自分勝手な思い込みなんだ。祈りみたいなものなんだ。ずっと続くはずないんだ。いつかは裏切られるんだ。僕を……見捨てるんだ」
脳裏に浮かび上がる様々な風景
* 「僕は……綾波を守れなかった。アスカには酷いことしたんだ。カヲル君も殺してしまった。ミサトさんも……父さんも……みんなも……」
*レイ、カヲル「……」
*シンジ「もう、取り返しはつかないんだ、今さら。でも――」
*レイ、カヲル「……」
シンジ「でも……僕はもう一度会いたいと思った。その時の気持ちは本当だと思うから」
浮かび上がる仲間たちのイメージ
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:
(中略)
宇宙空間を遠ざかっていくロンギヌスの槍と初号機
シンジの声『さよなら……母さん……』
(第26話 おわり)
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