257:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/07(土) 11:53:50.09 ID:/79cMatc0
==== とある昼 ====
一面の赤い砂漠
ところどころに折れた電柱や建物の残骸が突き出している
炎天下に横たわっているシンジ
落ち窪んだ目 こけた頬
力なく仰向けになって空を見上げている
数羽の大型の鳥のシルエットが上空を旋回しているのが見える
シンジ「鳥だ……」
アスカが弐号機プラグ内で見たのと似た光景
シンジ「生き物が……」
半ば目を開き微笑んだまま動かないシンジ
シンジ「ミサトさん?」
空を見上げたままつぶやくシンジ
砂の上に投げ出されたシンジの掌に乗っているペンダント
包みこもうとするように指がわずかに曲がる
シンジ「これでよかったんだよね……」
シンジの頭の少し後方に立ち、見下ろしている制服姿のレイ
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==== 夕暮れ ====
砂の上、レイに膝枕をされているシンジ
レイの顔を見上げながら頬におずおずと手を伸ばすシンジ
その様子を無表情に見下ろしているレイ
力なくその頬をさするシンジ
微笑みに似た表情でレイを見上げているシンジ
シンジの顔を見下ろしているレイ
ぱたりと地面に落ちるシンジの手
レイの顎のライン 引き結ばれた唇
微笑みを浮かべてレイを見上げたままのシンジの顔
動かない視線
その顔にぽつり、ぽつりと水滴が落ちる
シンジに膝枕をしているレイの後姿
レイ「うっ……うっ……」
時折漏れる嗚咽
肩が震えている
背が次第に丸まる
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水音 水面に広がっていく波紋
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