17: ◆KBU2gmJaeI[saga]
2015/05/31(日) 13:03:03.19 ID:BddpLKq50
〜二日後〜
今、私は猛烈に怒っている。
提督が帰ってきた。それは嬉しい。
みんなも久しぶりに提督の顔を見て、喜んでいる。榛名は本物の家じゃなかったので残念そうだったが、これと人形を使って将来の練習をするとか言っていた。
その瞬間、数艦が彼女に目を向けたのは怖いので忘れられない。
……で、順番にお土産が回っていく中、ないのだ。
私の分が。
そんな意味を込めて提督に視線を送ると、あいつはいつもの如く優しげな笑みを浮かべていた。
「むぅ……」
あんなこと言っておいて、私のプレゼントは忘れたっていうの?
提督のそばに近寄り、腹を肘でつついた。
「ねぇ、提督さん? 私の分がないんだけど?」
結局、鳳翔さんには割烹着をあげていたのに!
一瞬、提督の顔が強張って、でもすぐに人の良さそうな笑いを顔に張り付けた。
「……ああ、瑞鶴の分は提督室においてあるんだ。今からついて来てくれないか?」
「えっ、そうなの?」
「ああ。あとで秘書艦の君には聞くことがたくさんあるからその時に渡そうと思っていたんだ」
な、なーんだ。あるのか。
そうかそうか。……ほっ。
私の事、忘れられたのかと思った。
提督さんは早速、お土産の品を食べ始めている赤城さんに提督室に戻る旨を伝えると、私の隣に並ぶ。
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