264:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/21(月) 02:02:57.18 ID:nGhgZc7O0
そして『モドキ』の事を伝えるということは、あれが『モドキ』だと推測した理由も伝えなければならない。
それは今の弥生ちゃんが昔の弥生ちゃんとは別の存在だという事実を突きつけるということだ。
そうなれば今の弥生ちゃんはどうなる?
ただでさえ昔の弥生ちゃんとは違うと言われて孤立しているのに、その事実を突きつければ、今の弥生ちゃんは完全に孤立してしまうだろう。
完全に別の存在なのだから。
そしてそのことは自分と姿かたちがまったく同じなものが存在するということを教えてしまうようなものだ。
それを彼女たちは知っているのか?
知らないのならば、それに彼女たちは耐えられるのか?
自分と同じ存在がほかに存在しているという事に。
僕なら耐えられない。まったく同じ存在がこの世に存在しているということに。
そして自分は何なのかと苦しむだろう。
そんなことを突然突きつけて良いのか?受け止められるか?
瑞鳳「……番頭さん?」
長いこと考え込んでいたらしい。
瑞鳳さんがまた、心配げな表情で僕の顔を覗き込んでいる。
……探り、入れるか。
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