286:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/27(日) 23:30:56.13 ID:nAJ9L/Cv0
提督「ならば、知らないと前提して進めたほうが良いだろう。……奴を『モドキ』として艦娘による捕縛をするつもりか」
今の質問ひとつで僕のやろうとしたことを見抜いたようだ。
やはりこの男は切れる。
「ですが、知らないとなればこの作戦は実行できませんね」
提督「ああ。知らないならな」
知らない、という言葉をわざとらしく強調して提督は言った。
まさか、と提督の顔を見る。
僕の視線に提督はにやりと笑った。……教えるつもりか。
「艦娘たちにお教えになるつもりですか」
提督「ああ」
「……それは問題では?『モドキ』を教えてしまえば自分たち『モドキ』のような姿になってしまう事を彼女たちに示唆することになってしまいます。それをショックに受ける可能性も……」
提督「そうだな。その姿から治せないのであれば問題だろう。……だが、今はお前がいる」
そうか。『モドキ』の姿になってしまうことは問題だが、今は戻す手立てがある。あまり取りたくない手ではあるが……もしそうなっても戻れるとなれば、いらぬ恐怖を抱くことは無くなる。
知らないうちにピンと来た顔をしていたらしい。そんな僕の顔を見て提督は笑みを深めた。
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