337:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/25(日) 23:42:36.00 ID:/NljyVt90
……やめてくれ。
瑞鳳「……!」
瑞鳳さんの悲しい視線から、僕は逃げるように視線をそらした。
辛かった。瑞鳳さんのそんな姿を見るのも、向けられる感情も、瑞鳳さんにこんなことをさせてしまう僕の存在も、全てが。
矢矧「そこまで。もうやめましょう」
瑞鳳さんの肩を抱き、矢矧さんが止めに入る。
瑞鳳さんに視線を戻すと、彼女はまた顔を伏せてしまっていた。
……ごめん。
矢矧「摩耶。ちょっと瑞鳳をお願い」
摩耶「……おう」
頼まれた摩耶ちゃんが顔を伏せる瑞鳳さんの手を取る。
そしてそのままどこかへいくかと思いきや、摩耶ちゃんが僕に向き直った。
摩耶「お前が言いたくない気持ちもわからねーでもないけどよ。それぐらい言ってくれよ。……仲間だろ。あたし達」
「……ごめん」
摩耶「ったく。さっきは提督をかばったのはなかなか格好良かったのによぉ」
「……え、あ、ああ」
やるじゃ……とか言っていたのはそういうことだったらしい。
突拍子のない褒めに困惑しているうちに、ほんじゃなーと言いたいことを言って摩耶ちゃんは瑞鳳さんを連れてどこかに行ってしまった。
残されたのは僕と矢矧さんだけだ。
616Res/599.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。