376:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:33:41.63 ID:wcpQ9csX0
「はい?」
弥生「……ほんとうに……いいん、ですか」
本当にこの問題に関わってしまっていいのか。関わらせてしまっていいのか。
僕へ、そして恐らく、彼女自身への問い掛け。
たぶん、弥生ちゃんの言葉にはその二つの意味が込められているのだと思う。
それは彼女の優しさと不安と自信のなさから来るものなんだろう。
だから、僕に関わるか、『僕』に関わらせるか否かの答えを委ねようとしている。
弥生ちゃんはどうしたらいいのか解らず、迷っている。だけど、僕の言葉で弥生ちゃんは涙を流した。
それはきっと、自分を助けてほしいという心の表れだと、僕は思う。
「勿論です」
だからこそ僕は頷ずく。
彼女の迷いを僕が引き受ける。
それは全ての結果の責任を引き受けると言うことだけど、力になりたいと弥生ちゃんに言ったときから覚悟していることだ。
弥生「……あり、がとう」
また少し涙を滲ませて、弥生ちゃんは頭を下げる。
……ここまでさせて置いて力になれなかった、なんて言えないな。
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