383:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/15(日) 22:44:35.92 ID:wcpQ9csX0
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その後、いつ卯月ちゃんと話すかを大まかに話し合った後、二人でドックから出て、工廠へと向かった。
その間、なんとなく弥生ちゃんの距離がドックへ向かった時よりも近い気がした。
ていうか間違いなく近い。僕の手が弥生ちゃんの肩に触れそうな距離だ。
一緒に歩いている以上、僕のペースで歩いて行くわけにも行かないし……。
しかも朝と違って何も喋らない所為で余計気まずい。
懐くとは違う類の気持ちを向けられているかもしれない。
これから瑞鳳さんが居るであろう工廠に行くというのに、なんだか色々気が重くなってしまう。
……というか弥生ちゃんはいつまでついて来るんだろうか。
「弥生殿?」
弥生「……はい?」
話しかけられると、弥生ちゃんはどこかキラキラした表情で僕の顔を見上げてきた。
マブチィ……。
「ああと……何か工廠に用事ですか?」
その質問に弥生ちゃんはじっと僕の顔を見つめてきた。
……え?何?僕?
弥生「……特に……ないです」
そう言って弥生ちゃんは顔を逸らす。若干赤い。
「そう、ですか……」
首に手を当てて苦笑する。
……どうしよ。
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