403:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/24(火) 00:17:59.60 ID:YWG0ckye0
瑞鳳「実を言うとね。少し、弥生ちゃんが怖かったの。記憶が無い弥生ちゃんが別の人に思えちゃって……戦いとかを理由にして逃げちゃってた」
「でも、弥生ちゃんは弥生ちゃんなんだよね。記憶はなくたって、どんな姿だって」
「いまさら調子のいい事を言ってるとは思う。でもまた仲良くなりたいの。力になりたいの」
「お願い……出来ないかな」
そっと弥生ちゃんの手に触れ、瑞鳳さんは頭を下げる。
それに弥生ちゃんは戸惑う様子を見せた。
弥生「……でも」
このでも、は僕のときと同じ意味だろう。
巻き込んでいいのかという迷い。
それを知ってか、瑞鳳さんは力強く頷く。
瑞鳳「大丈夫。もう、弥生ちゃんからは逃げない。だから……お願い」
また瑞鳳さんは頭を下げる。
見ていられなかったのか、摩耶ちゃんも瑞鳳さんにならうようにしゃがみ込む。
摩耶「もちろんあたしもだぜ。あたしもお前と仲良くなりてぇし、力になりてぇんだ。だから、頼む」
大人の二人に頭を下げられ、初めはどうしていいかわからないといった様子だったけど、二人の気持ちが伝わったのか、弥生ちゃんはちいさく頷いた。
弥生「ありがとう……ございます」
弥生ちゃんの頷きに、瑞鳳さんと摩耶ちゃんはそれぞれ喜びの笑みを浮かべた。
これで弥生ちゃんは新しく二人の協力者を得た。
きっと二人は僕以上に弥生ちゃんの力になってくれる。
彼女たちが喜び合う姿を見ながら、安堵に笑みがこぼれた。
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