413:名無しNIPPER[sage saga]
2015/12/05(土) 02:10:32.46 ID:hluce5C80
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瑞鳳「……戦い、だね」
ドックにて援護に向かう艦娘たちが出撃の準備をする中、瑞鳳が隣の矢矧に呟くように声を掛けた。
瑞鳳の面持ちの緊張の色は番頭に見せた時以上に濃くなっていた。
矢矧「そうね。……まだ怖い?」
瑞鳳「……うん。やっぱり何度出ても慣れないよ」
不安がる瑞鳳を横目で見やりながら、矢矧は内心どうしたものかと考えた。
瑞鳳はこの鎮守府に来てから日が浅く、戦闘経験も少なかった。故に彼女が戦い対して不安に思う事は当然と言えば当然であった。
戦いに挑む上で、瑞鳳の経験不足は不安要素だ。だが、矢矧はそれに対して心配に思う事は無かった。
その理由は、不安要素を持って補う、配備が最近の故の最新の艦装を持っていること。そしてそれを持ち腐らせない高い戦闘センスを持っていたからだ。
更には彼女は仲間の危険に対して彼女の持つスペック以上の能力を発揮する。瑞鳳が参加した戦闘でそれは幾度も発揮されていた。
矢矧「大丈夫。そのうち慣れるわ。それに瑞鳳は戦いが上手いからすぐよ」
優しく微笑んで矢矧は世辞抜きで瑞鳳を励ます。
しかし瑞鳳はその言葉に暗い表情を晴らすことは無かった。
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