423:名無しNIPPER[sage saga]
2015/12/13(日) 01:24:18.86 ID:ftiT5yXu0
「……その、少し、文月殿が妹に似ていたものですから。思い出してしまいまして」
これなら文月ちゃんへの『嫌な予感』を刺激することはないだろう。
文月「……いもうと……」
……と思ったけど、文月ちゃんはなんだか夢心地でぽーっとしている。
どうやら僕の暗に言いたい事が伝わらなかったみたいだ。文月ちゃんがまだまだ幼いということを考えていなかった。
……でもまぁいいか。とりあえずは収まったことだし。
にしても手伝いか。手伝いと言っても物を持って来て貰うくらいしかできないんだけど……。
卯月「ばんとーさん」
そこで今まで黙っていた卯月ちゃんが俯かせていた顔を上げ、急に声を掛けてきた。
声にいつもの様な張りは無く、どこか縋る様で、迷う色が感じられる。
「どうしました?」
いつもと違い過ぎる声に少し驚いたけれど、すぐに取り直してなるべく優しく答える。
卯月ちゃんの様子からして、なにか悩んでいることは間違いない。ならば聞くぐらいのことはしてあげたい。
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